日本の動物の場合ですと,新しい時代ほどよく見つかります.更新世という時代の化石がたくさんみつかります。
日本には海で形成された地層が多く分布しているので海棲生物の化石が多いのも特徴ですね。また、プレート境界に位置する日本だからこそ、かつて深海だった場所が陸上にまで押し上げられているところもあるので、深海性の生物の化石・地層の調査もやりやすいという特徴もあります。
まずは,博物館の収蔵庫の中の標本を片っ端から見る方が効率が良いと感じてます.採取はされたけど研究されていないままの標本が多く眠っていることが多いです.カムイサウルスも元々は収蔵庫に眠っている標本を学芸大学の佐藤先生が首長竜の骨ではないということが気付いたのがきっかけとなりました
地球の生物の歴史はとても長く37億年ほどの歴史があります.そして海でも陸でもキビシイ環境にすらも適応してきました.堆積岩であれば化石が見つかる可能性があるので,化石がまだ全く見つかっていない国はないかもしれません.島はどうでしょうか?新しい火山島であればありうると思います.
古海洋の温度や塩分濃度などを復元することができます。
動物も植物もすべてが化石になるわけではなく,急に土砂に埋もれたりして,酸素のない状態になるなど,腐らないような条件が整ったものが化石になります.植物は壊れやすそうに思うかもしれないけれど,細胞に動物にはない壁があって,これが丈夫なので,案外と化石にはなりやすいのです.
化石は堆積岩から産出します.現場によっては貝化石が密集していたり,植物化石がたくさん出るところがあります.都内だと日野や和泉多摩川の河床では貝化石が,深谷の荒川の河床では植物化石がたくさんとれるところがあります.あと,千葉県印西市の木下駅付近の民家の庭先には12万年前くらいの貝の化石がごろごろとしております(私有地に無断で入ると怒られる場合があります)
ダンクルオステウスは,歯をもたないで,頭の骨のいちぶを歯のようなかたちに進化しています.原始的(げんしてき)な魚なので,まだ歯がしんかしていないのです.それでもダンクルオステウスは頭の骨をするどい歯のような形にすることで,海のおうじゃになりました.
化石は、生物の遺骸(死体)が石化したものと思われがちですが、化石の定義として適当ではありません。一般的に生物の骨や殻などの硬組織は、軟組織(毛や筋肉など)に比べ、保存されやすい傾向があります。そのため、恐竜の骨やアンモナイトの殻などが、地層中から化石として産出します。これらの化石は、長い年月、地層中で保存されていたため、本来の成分とは、別のものに置き換わっていることもあります。
一方、シベリアの永久凍土で氷浸けになったマンモスは、毛や筋肉などの軟組織が残っています。これら軟組織を残した生物の遺骸も化石と呼びます。化石は、英語の“Fossil”を訳したものです。“Fossil”の本来の意味は、「掘り出されたもの」です。つまり、化石は、地層の中に保存されている生物の遺骸や痕跡(足跡・排せつ物など)のすべてを指します。また、近年では、生物起源の有機物(炭化水素やタンパク質など)を分子化石、または、化学化石などを呼ぶ場合もあります。